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100mをあっという間に走りきる醍醐味に魅せられて 100mハードル 福部真子

最初は“アリエルになりたかった!”

子供の頃は水の中にいるのが大好きでした。映画で見たアリエルになりたくて4歳から始めた水泳。ずっと水の中にいたくて毎日泳いでいました。

でも、走ることも大好き。小学校4年生の時に出た記録会で「陸上をやってみないか」と自宅近くのクラブに誘われたのが、本格的に取り組むきっかけに。すぐに県内では100m走で1番となり、小学校5・6年生の時には全国大会まで出場。やはり “やるからには勝ちたい!”と思い、中学校からは陸上だけに絞ることにしました。

顧問の先生に勧められて始めたハードル

“飽き症”の私に顧問の先生が勧めてくれたのがハードル。「ジュニアオリンピック」という年代別の全国大会で優勝し、そこから一気に100mハードルにのめり込みました。100mをあっという間に走りきる面白さ。その後は高校時代もずっと負け知らず。

さらに、中学時代は4種競技(100mハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200m走の総合得点を競う)、高校時代はマイルリレー(400m走×4名)にも出場し、まさに陸上漬けの日々でした。

転機となった中学校時代の恩師の言葉

大学進学後、いろいろな意味で環境が激変し、一時思うような走りができなくなりました。悩み、中学時代の恩師に相談すると、「先を見据えた時に、頂点から落ちることもないともっと上には上がれない。この先のための今だと思えば耐えられる」との言葉。目からウロコの思い。

恩師の言葉どおり、うまくいかないときも先へ進むための過程の1つと思えば、気持ちを切り替えることができ、また頑張る力が湧いてくる。勝ち続けていたら全く気づかなかった自分の姿や負けた人にしかわからない感情や想い、周りの方々のあたたかさを知ることができました。その結果、再び目標に向かって挑戦していく“現在の私”がいます。

“周りの皆さんを大切に一生懸命に頑張る”をモットーに

どのパフォーマンスも、多くの皆さんのサポートがあればこそ。だからこそ、“支えてくださる周りの皆さんを大切に一生懸命に頑張る”をモットーに、日々取り組んでいます。

日本建設工業の一員として臨むからには失敗したくないとの思いは当然強い。一方、一生懸命に頑張りながらも、競技を楽しむことも忘れたくないと思います。競技面でも仕事面でも、失敗を恐れず、臨機応変に対応できるよう、全力で取り組んでいきます。

競技上の大きな目標は「2020年のオリンピックに出場してファイナリストになること」。現時点では日本人には厳しい目標と言われていますが、ハードルの場合は技術力も重要な要素なので探究心を持って挑戦していきます。その頑張りの先に、その先の未来もあると思っています。皆さんの応援、よろしくお願いいたします!

プロフィール
生年月日
1995.10.28
身長
166㎝
出身地
広島県
出身校
日本体育大学体育学部
競技種目
100mハードル
座右の銘
「顔が晴れるように顔(がん)晴(ば)る」
好きな色
好きな食べ物
シリアル、パン、お好み焼き、クリームシチュー